保育現場でダンスショーを成功させる5つのコツ
保育園のお遊戯会やイベントでダンスを披露する機会は多いですが、子ども達の発達段階や能力差に頭を抱える先生も少なくありません。
今回は、そのような難しさをどう乗り越えるか、実践的なアドバイスを提供します。
指導の難易度を理解する
現場でのダンス指導、むずかしいと感じられたことはございませんか?
お遊戯会でダンスを披露することになり、Youtube動画を基に、子ども達に教える作品を決める。
しかし、子どもの能力差にバラつきがあり、作品を仕上げることがむずかしいと感じる。
子どもの発達段階が異なるため、振付やフォーメーションの教え方が難しく、
刻々と迫る本番までの期間に焦りや不安が募ります。
日々の業務も同時に行なっていかなければならず、思い通りに練習が進まない。
振り付けの修正や子どもの調整に思いのほか時間がかかり、作業負担が増大。
プライベートを削り、家に仕事を持ち帰る。
本番までの期間が刻々と近づく中で、思うように準備が進まず、焦りや不安が募る。
子どもへのダンス指導は、その状況で難易度が変わることを理解していただくために、ダンス指導の難易度を公式で考えてみましょう。
ダンス指導の難易度 = クラス構成 × 作品難易度 × ダンス教育力 × 練習期間 × 練習環境
・クラス構成
「生徒数」 と「生徒間の能力差」を指します。 こどもの人数、そして気質や個性、発達レベルが、指導の難易度に影響します。
・作品難易度
「楽曲」「振付」「フォーメーション」を指します。 選択するダンスが、指導の難易度に影響します。
・ダンス教育力
「統率力」と「指導力」を指します。先生の、子どもを統率する力や、ダンスを教える力、
モチベーション維持や子どもとのコミュニケーション能力が指導の難易度に影響します。
練習期間
「1回の指導時間」 と 「期間」を指します。ダンス指導に費やせる時間が、指導の難易度に影響します。
練習環境
練習環境は「場所」と「音楽設備」を指します。練習するために必要な環境が、指導の難易度に影響します。
実践的なアドバイス:保育園でのダンス指導の課題を解決する方法
これら5つの要因によって、発表会を目標としたダンス指導のむずかしさは変化していきます。
では、一体どのように解決することができるでしょうか。解決手段のヒントをご紹介いたします。
クラス構成:パートわけで解決
- 能力ごとのチーム分け: 子どもたちの能力差に対応するためには、能力レベルに応じてパートを分けましょう。
- シーンごとの見せ場づくり: ダンス作品をいくつかの部分に分割し、それぞれの部分で個々の子どもたちが輝けるような場面を作ります。
作品難易度:先生も楽しめる選曲と既存ダンスのトレース
- 楽しい選曲: 先生自身が楽しめる曲を選ぶことで、指導のモチベーションを高めます。
- 既存ダンスの利用: 振り付けが難しい場合、既存のダンスやテレビCMなどで見かける動きを部分的に参考にします。
ダンス教育力:明確なルールと具体的な指示
- 明確なルールと具体的な指示: 統率力と指導力を高めるためには、明確なルールと具体的な指示が必要です。
- 自発性を促す: 「踊らせない、踊るのを待つ」等の方法で、子どもたちに自発的に動き出す機会を与えます。
練習期間:スモールステップで進める
- 年度初から練習: 発表会が近くなってから急いで練習するのではなく、年度初めから少しずつ練習を積み重ねます。
- 機会を作る: 雨天時など外で遊べない時間を利用して、ダンスの練習を進めます。
練習環境:事前準備がカギ
- 音楽設備の確認: CDプレーヤーなどの音飛びがないように事前にチェックしましょう。
- ロープやナンバリング: 子どもたちの位置付けにロープやナンバリングを用いる場合、絡まりやすい点にご注意ください。小さなことですが、イライラの原因になりますので、工夫が必要です。
このような実践的なアドバイスを用いることで、保育園でのダンス指導がスムーズに進むことでしょう。指導のプロセスを楽しみながら、子どもたちにとっても楽しい体験にしていきましょう。
まとめ
保育園でのダンス指導は、計画性と柔軟性が求められます。子どもたちの個々のニーズに対応しながら、楽しみながらダンスを教えることができれば、成功の一歩と言えるでしょう。
この公式とアドバイスが、保育園でのダンス指導に役立つことを願っています。
日々の業務で精一杯であると感じられる場合、おもいきってプロの講師に任せるのも手です。
些細なことでも、お気軽にお問い合わせください。